法人の設立に必要な3つの印鑑
法人を設立する際には、主に「実印」「銀行印」「角印」の3種類の印鑑が必要です。それぞれの用途と役割を理解し、適切に使い分けることで、スムーズな業務運営が可能になります。
法人実印
登記時に法務局へ登録する印鑑で、法人の代表者としての法的効力を持ちます。契約書や重要な書類への押印に使われます。
サイズ
法人実印の一般的なサイズは18.0mmです。会社代表者の名前を刻む実印として、バランスが良く公的機関でも認められやすいサイズです。あまりに小さいと印影が不鮮明になりやすく、大きすぎると書類に不自然な印象を与えるため、18.0mm前後を基準に選ぶと安心です。
外枠の彫刻内容/最大文字数
会社名、法人名、商店名などの屋号が入ります。/最大約16〜18文字程度※
内枠の彫刻内容/最大文字数
株式会社や有限会社の場合「代表取締役印」「取締役印」、合資会社や個人商店の場合「代表者印」が入ります。その他「所長之印」、「理事長印」など会社役職印として使用することも可能です。/最大約10~12文字程度※
※ 漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット等、文字により異なります。上記文字以上になる場合もお気軽にご相談下さい。
法人銀行印
登記時に法務局へ登録する印鑑で、法人の代表者としての法的効力を持ちます。契約書や重要な書類への押印に使われます。
サイズ
法人銀行印の一般的なサイズは16.5mmまたは18.0mmです。16.5mmは使い勝手が良く、多くの企業で採用されている標準サイズ。18.0mmは存在感があり、印影がよりはっきりと見えるため、重要書類への押印に適しています。会社の規模や用途に応じて、バランスの取れたサイズを選ぶことが、印象や実用性の両立につながります。
外枠の彫刻内容/最大文字数
会社名、法人名、商店名などの屋号が入ります。/最大約16〜18文字程度※
内枠の彫刻内容/最大文字数
「銀行之印」と入ります。/最大約10~12文字程度※
※ 漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット等、文字により異なります。上記文字以上になる場合もお気軽にご相談下さい。
法人角印
請求書や見積書、社内文書などに押印する認印のような役割を果たし、社外への信頼性を示します。
サイズ
法人角印の一般的なサイズは24.0mmです。存在感のある印影が得られ、請求書や契約関連の書類にしっかりと会社の意思を示すことができます。当社ではよりコンパクトな21.0mmが人気ですが、印影のバランスと実用性を考えると24.0mmがスタンダードです。
彫刻内容/最大文字数
会社名、法人名、商店名などの屋号が入ります。/最大約36~42文字程度※
※ 漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット等、文字により異なります。上記文字以上になる場合もお気軽にご相談下さい。
起業・会社設立に必要な印鑑は?最低限揃えたい「基本の3本」
起業時には、用途に合わせて「法人実印」「法人銀行印」「法人角印」の3本をセットで作成するのが一般的です。それぞれ役割が異なるため、分けて準備しておきましょう。
起業・会社設立に必要な「基本の3本」
役割
法務局での会社設立登記に必要不可欠な、会社で最も重要な印鑑です。
用途
契約書の締結、官公庁への届け出など。
役割
法人名義の銀行口座を開設する際に金融機関へ届け出る印鑑です。
用途
口座開設、小切手や手形の発行など。
※ 実印との兼用は紛失・偽造リスクが高まるため非推奨です
役割
会社の「認印」として日常業務で最も頻繁に使う印鑑です。
用途
見積書、請求書、領収書などの社外文書への押印。
ワンポイントアドバイス
この3本に加えて、書類に会社名や住所をポンと押せる「ゴム印(住所印)」も一緒に作っておくと、設立直後の書類作業が劇的に楽になります!
会社設立、いざ実務が始まると「どの書類に、どの印鑑を押せばいいの?」と迷う場面が必ず出てきます。間違った印鑑を使用すると、契約の無効や思わぬトラブルに繋がることも。それぞれの印鑑が持つ意味と、代表的な使用シーンを詳しく解説します。
会社の「最重要」な意思表示
会社の「お金」を動かす証明
日常業務の「信頼性」を担保
膨大な事務作業の「効率化」
重要契約・登記など
法人実印(代表者印)
会社の「最重要」な意思表示
主なシーン
なぜ使うの?
金融取引など
法人銀行印
会社の「お金」を動かす証明
主なシーン
なぜ使うの?
注意点
会社実印と兼用することもシステム上は可能ですが、万が一紛失や盗難、偽造に遭った際、会社の財産も登記等の権利もすべて同時に危険に晒されることになります。リスク分散のため、必ず実印とは分けて作成・保管してください。
見積書・請求書など
法人角印(社印)
日常業務の「信頼性」を担保
主なシーン
なぜ使うの?
事務書類など
ゴム印(住所印)
膨大な事務作業の「効率化」
主なシーン
なぜ使うの?
「とりあえず一番安い実印1本だけ作って、全部それに使い回せばいいのでは?」 起業準備中の方からよく頂く質問ですが、これは会社を大変な危険に晒すNG行為です。 印鑑には、役所や銀行に「登録する」ものと「登録しない」ものがあり、それぞれ全く異なる法的効力と役割を持っています。
登録する印鑑(法人実印・銀行印)
法的効力:極めて強い(動かぬ証拠となる)
登録先
法人実印は「法務局」へ、銀行印は「金融機関」へ届け出を行います。
役割と効力
登録を済ませた実印は、役所から「印鑑証明書」を発行できるようになります。この印鑑が押された書類は、法律上「会社が間違いなく合意した正式な意思表示である」とみなされます。銀行印も同様に「会社が正式にお金を動かす指示を出した」という強力な証拠になります。
潜むリスク
効力が絶大である分、万が一盗難や偽造に遭うと、勝手に会社名義で借金をされたり、資産を売却されたりする致命的なリスクがあります。そのため、「普段は絶対に金庫から出さず、ここぞという重要場面でのみ使う」のが鉄則です。
登録しない印鑑(角印・ゴム印)
法的効力:法的な強制力はない(印鑑証明は出せない)
登録先
どこにも登録・届け出は行いません。会社が独自に作った「認印」です。
役割と効力
法的な義務はないものの、請求書や領収書に押すことで「担当者が勝手に作った書類ではなく、会社として発行したものです」という信頼を相手に与える役割を持ちます。日本のビジネス習慣上、対外的な書類には必須と言えます。
最大の存在意義(リスク管理)
なぜ登録しない角印が必要なのか?それは、「大切な実印や銀行印を、日常業務の書類に押さなくて済むようにするため」です。実印の出番を減らしてリスクから守るための「防波堤」として、角印が日常のあらゆる業務を引き受けているのです。
会社設立にあたり、「角印は役所へ登録しないのであれば、作成しなくてもよいのではないか?」というご質問をいただくことがあります。結論から申し上げますと、角印の作成に法的な義務は一切ございません。しかしながら、実際の企業間取引(実務)においては「事実上必須の印鑑」として機能しています。その主な理由は以下の3点に集約されます。
法律・登記上の義務
不要(任意)
実際のビジネス実務
事実上必須
企業間取引における「対外的な信用」の担保
日本の商習慣において、見積書や請求書などの対外的な書類には「角印」が押印されていることが一般的なルールです。角印がない書類は「会社の正式な承認を得ていないのでは」と見なされるリスクがあり、取引先の規定によっては受理や支払いを拒否されるケースも珍しくありません。
法人実印(代表者印)を偽造・悪用リスクから守る
法的な効力が絶大な「法人実印」を日常業務で頻繁に使用すると、印影を外部に晒すことになり偽造リスクが跳ね上がります。日常的な業務書類に角印を使用することで、実印を安全に保管し、リスクを最小限に抑える「防波堤」としての役割を果たします。
社内業務・事務手続きの効率化
社内での稟議書や回覧板など、実印を押すほどではないが「会社として確認した」という証明が必要な場面は多岐にわたります。こうした日常業務において角印を併用することで、業務が滞りなくスムーズに進行します。
会社設立時は「実印・銀行印・角印」の3点セットが最適
法的義務はないものの、会社の信用を守り、セキュリティリスクを分散させるためにも、起業時には3点をセットで揃えておくことが、最も安全で確実な選択です。
起業・会社設立用の印鑑をご検討される際、多くの方が「3本セット」と「4本セット」で迷われます。両者の違いは、実印・銀行印・角印という必須の3本に「ゴム印(住所印)」が含まれるかどうかの1点のみです。
一見すると小さな違いに見えますが、設立直後の実務ではこの差が大きく影響します。
会社設立後は、法務局・税務署・年金事務所・金融機関などへの各種手続きが重なり、同じ「会社名・本店所在地・代表者名・電話番号」を何度も記入する場面が発生します。
1回あたりの作業は数分でも、書類ごとに繰り返すことで、想像以上の手間と時間がかかります。また、手書き対応では記入ミスや書き直しのリスクも避けられません。
ゴム印(住所印)があれば、これらの情報を押すだけで正確に記載できるため、作業時間の短縮とミス防止の両面で、設立直後の負担を大きく軽減できます。
後からゴム印のみを追加されるケースもありますが、結果的に二度手間となることも少なくありません。
設立後の手続きをスムーズに進めたい方は、最初から必要なものをまとめて揃えておくと安心です。
基本の網羅性
メリット
こんな企業様におすすめ
・初期費用を1円でも安く抑えたい方
・対外的なやり取りの9割以上を「電子契約・クラウドシステム」で完結させる予定の企業様
圧倒的な業務効率化
メリット(ゴム印の真価)
・手書きの手間と書き間違いリスクを大幅に削減
・ポンと押すだけで正確な会社情報を記載
・事務時間の短縮とプロフェッショナルな印象を両立
ゴム印が活躍する具体的な場面
- 銀行口座の開設申込書 ※ 金融機関では特にゴム印推奨
- 各種契約書の署名欄・記名押印欄
- 郵便物・各種案内状の差出人欄、領収書
こんな企業様におすすめ
・初めて会社を設立される方
・紙の書類や郵送物が多い企業様
個人事業主におすすめの印鑑
個人事業主の場合でも、用途に応じて印鑑を使い分けることで、信頼感を高め、手続きもスムーズになります。
実印
必要に応じて市区町村に登録する印鑑で、公的な契約書や重要書類に使用されます。(個人事業の場合は、企業でいう「会社実印」にあたるものは存在しません。)
サイズ
個人事業主の実印には、15.0mm〜16.5mmのサイズが一般的ですが、当社では存在感がある18mmをおすすめしております。氏名をバランスよく彫刻でき、印影の視認性も高いため、公的書類での使用にも安心です。名字のみの場合は13.5mmでも対応可能ですが、事業での信頼性を考慮すると15mm以上が無難です。銀行印や認印と区別するためにも、少し大きめのサイズを選ぶと管理がしやすくなります。
彫刻内容/最大文字数
個人名が入ります。/最大約8〜12文字程度※
銀行印
事業用の銀行口座開設や金融取引の際に使用します。個人用の銀行印・実印と分けておくことで、セキュリティ面でも安心です。
サイズ
個人事業主の銀行印は13.5mm〜15.0mmが一般的ですが、印影が小さすぎると金融機関での印影確認に支障が出ることもあるため、銀行での法人での利用実績が多い16.5mmを選べば安心です。
彫刻内容/最大文字数
個人名、または外枠に屋号+内枠に個人名が入ります。ただし屋号入りの銀行印で口座開設できるかは銀行によって異なるため、印鑑作成ドットコムでは「個人名のみ」の銀行印を推奨しています。/最大約8〜12文字程度※
屋号印
屋号と氏名を組み合わせた印鑑で、請求書や領収書への押印に使われます。個人名のみの認印よりも信頼感が増し、事業の顔として活躍する一本です。
サイズ
屋号角印の一般的なサイズは21.0mm~24.0mmです。屋号の文字数によってバランスよく見えるサイズを選ぶとよいでしょう。使用する書類のサイズや押印スペースに応じて選ぶと、実用性と見た目の両立がしやすくなります。
彫刻内容/最大文字数
「屋号のみ」または「屋号+之印」が入ります。/最大約36~42文字程度※
株式会社・合同会社・個人事業主
必要な印鑑と彫刻内容の違い
会社形態や事業形態によって、揃えるべき印鑑のセットや、実印の中心(内枠)に彫る「役職名」が異なります。ご自身の業態に合わせた最適な印鑑を選びましょう。
株式会社・有限会社
おすすめセット
法人3本セット(実印・銀行印・角印)
実印の彫刻例
「代表取締役印」
ポイント
最も一般的な法人登記の形です。基本の3本セットがあれば間違いありません。
合同会社(LLC)
おすすめ
法人3本セット
彫刻例
「代表社員之印」
取締役という役職がないため、実印の中心には「代表社員」と彫るのが一般的です。
個人事業主・フリーランス
おすすめ
法人3本セット
彫刻例
「理事長印」「代表理事之印」等
法人の種類によって代表者の役職名が変わるため、定款の役職名に合わせて作成します。
NPO法人・社団法人等
おすすめ
個人事業主向け2〜3本セット(屋号丸印・角印等)
彫刻例
「代表之印」または「個人名」
個人の実印でも代用可能ですが、公私を分け、信頼度を高めるために「屋号(店名)」を入れた印鑑作成が推奨されます。
用途別おすすめセットを見る
法人用
法人用3本セット(実印・銀行印・角印) / 黒水牛 / 丸天丸セット
重厚な黒水牛を使用した、会社設立に最適な3本組。
28,820 円〜(税込) 価格はオプションにより変動します
法人用4本セット(実印・銀行印・認印・角印) / 黒水牛 / 丸天丸セット
実印・銀行印・認印・角印を同素材で統一した4本セット。艶やかな黒光沢が美しい高級印材「黒水牛」を使用。
37,730 円〜(税込) 価格はオプションにより変動します
法人用3本セット(実印・銀行印・角印) / シルバーブラストチタン / 丸天丸セット
実印・銀行印・角印をマットシルバーのチタンで統一した法人向け3本セット。
36,850 円〜(税込) 価格はオプションにより変動します
会社設立に必要なセットが、まだまだあります。
一覧を見る
失敗しない選び方のポイント
サイズについて
印鑑のサイズにはどんな種類があるのか確認しましょう。
印鑑のサイズとは印面の直径(φ幅:ファイ幅)を指します。
印鑑は目的によって書体やサイズが異なります。
書体について
当店では「印相体」「古印体」「蒙書体」「隷書体」「行書体」「楷書体」の6つをご用意しております。
可読性の低い「印相体」や「蒙書体」は偽造防止に優れており、実印や銀行印に向いています。反対に読みやすさを重視するなら「楷書体」や「行書体」も選択肢に入れましょう。
素材について
素材について
木材・水牛・チタンなどがあり、使用頻度や耐久性、見た目の好みによって選べます。耐久性を重視するなら「チタン」、コストを抑えたいなら「あかね」が人気です。
あかね
木目が細かく、硬さと適度な粘り(弾力)を備えた、価格も手頃な印材です。
本柘植
緻密な木質と加工性の高さが魅力の木材印材で、古くから木工素材として親しまれてきた質感です。
黒水牛
ツノの先端中央部から切り出した芯持ち材を使用しています。
チタン
摩耗しにくく半永久的な耐久性を持ち、捺印性は"印鑑の王様"と称される象牙と同等です。